お知らせ

事業者向けSNS活用セミナー「最新のSNS動向と動画コンテンツの重要性」を開催しました

去る2024年1月29日、滝沢市IPU第2イノベーションセンターにて、岩手県商工会連合会様主催の「事業者向けSNSセミナー」が行われました。

当日のセミナーの様子はオンラインで配信され、岩手県内の多くの事業者様にご参加いただきました。本レポートでは、公演内容の一部を抜粋して当日の様子をお届けしていきます!

SNSセミナー開催にあたり

昨年、2023年3月9日に開催された「事業者向けSNS活用セミナー」では、多くの受講者の皆様からご好評をいただきました。

岩手県内の事業者様の間でもSNS運用の重要性と注目度は年々高まっており、岩手県商工会連合会様にも多くの事業者様から「自社でSNSを運用したいが、どうやればいいかわからない」「県外にPRするために効果的な運用方法はあるか?」といったご相談をいただくことが増えているといいます。

そこで、仙台市を拠点にSNSや映像制作・イベントの企画運営を幅広く手がけている株式会社エドワードアンドカンパニー代表取締役社長の佐藤秀明氏と、同社制作部ディレクターの我妻氏をお招きして公演を行なっていただきました。

【第1部】最新SNS動向と、スマホを使った動画コンテンツ作成

エドワードアンドカンパニー代表の佐藤氏(写真右)とディレクターの我妻氏(写真左)

今回、講師を担当していただいた佐藤氏が率いる株式会社エドワードアンドカンパニー様は2018年頃からSNS事業に取り組み始め、自社アーティストやYoutuberのプロデュースなども手掛けているといいます。

第1部の前半では、2023年のSNSプラットフォーム動向や2024年以降に予想されるトレンド、中小事業者のSNS運用方法について佐藤氏にお話をいただき、後半からはスマートフォンを使った動画撮影と編集方法、SNSに配信するまで流れを我妻氏に実演していただきました。

SNSプラットフォームの特徴と傾向

近年、40代以上のSNS利用率が高まっており、この傾向が続くことでSNS利用者は今後も増加していくと予想されているそうです。将来的にSNS利用者が増加していくことを見据え、企業もSNS運用に力を入れているそう。

各SNSプラットフォームには、下記のような特徴があるといいます。

  • YouTube:利用者の伸び率が高い。最近は数十秒で制作できる『ショート動画』のニーズも高い
  • X(旧Twitter):リアルタイム性が高く、今話題のコンテンツを作るのに向いている
  • Instagram:最近はユーザー層が10〜30代まで広がっている。特に若いユーザーはInstagramで検索をして情報収集を行う傾向
  • Facebook:個人同士のコミュニケーションツールとして利用されることが多い傾向
  • TikTok:10〜20代の若いユーザーが多く、トレンドに乗りやすい。レコメンドシステムがあり、フォロワーが少なくても閲覧されてバズりやすい

これらプラットフォームの特性を踏まえて、自社がターゲットとしてるユーザー層に合わせたコンテンツを配信していくことが重要だと佐藤氏は語ります。

「とりあえずフォロワー数やいいね数を増やしたい」というご相談を受けることが多いそうですが、それには、『ターゲットユーザーのニーズに答えられるコンテンツを投稿できているか?』を考えること。ユーザーから頂いたコメントなどのフィードバックから、トライアンドエラーを繰り返すことが大事だと伝えます。

また、企業がSNSを効果的に活用するには、担当者を設けてコンテンツを内製化できる体制を作ることも重要だといいます。

動画コンテンツ制作を実演

後半にはスマートフォンを使った動画撮影からSNSに配信するまでの流れを、我妻氏に実演していただきました。

撮影には佐藤氏も参加し、TikTokアプリを使って数十秒の動画を撮影していきます。

動画を撮影後、TikTokアプリ上で編集作業を行なっていきます。撮影した動画が魅力的になるよう字幕を載せて画像効果を加え、TikTokで流行っている音楽をBGMに設定していきます。

動画の編集が終えて、最後にコメントとハッシュタグを付けて動画をアップロードします。作成したばかりの動画コンテンツがTikTokで配信されたことを確認しました。

我妻氏が動画撮影を始めてから編集をして、Tiktokに配信するまで15分程度。
SNSに時間を割くことが難しい事業者が動画コンテンツを制作をする場合は、あまり時間をかけ過ぎず継続的にコツコツとコンテンツを配信していくことが重要だといいます。

【第2部】パネルディスカッション

第2部では、主催の岩手県商工会連合会様に入会されている事業者様をお招きして、パネルディスカッションを開催しました。

当法人イノベブリッジたきざわでは『SNS活用支援業務』として、岩手県内各地の事業者様に向けたSNSの企画・運用に関するサポート事業を手掛けさせていただいております。そのご縁から今回のパネルディスカッションの開催が決まり、事業者様が抱えている”SNS運用の本音”について話し合う機会が実現しました。

ご参加いただいたのは、株式会社北館製麺の松森様と、わんこ保育園ひまわり代表の菅原様、大槌商工会の佐々木指導員の御三方です。

(左から講師の黒澤、佐々木指導員、菅原様、松森様、佐藤氏)

イノベブリッジたきざわでSNS支援事業の講師を務める黒澤がファシリテーターを努め、佐藤氏がアドバイザーとして参加。

自社SNSを運用する中で起こった変化や、新たな課題、今後の目標など、様々なトピックについて語っていただきましたので、その一部をご紹介します。

SNS運用で抱えていた悩みは?

  • アカウントのコンセプトが決まらず、思いつきで投稿する事が多かったです(松森様)
  • 方向性が漠然とした中でSNSに投稿をしていました(菅原様)
  • 2019年前後からInstagramの運用について問い合わせが多かったです。当時は”SNS運用”ではなく、SNSプラットフォームの「使い方」をお教えする講座が多かったと感じています(佐々木指導員)

コンセプトが無い状態で運用を始めると、思うような効果が出ず疲弊していくことも多くあります。また、発信しているコンテンツが”フォロワーに受け入れられている“か、を気にかける必要があります(佐藤氏)

SNS活用支援業務を受けて感じた変化は?

  • 社内の意識が変わったと感じています。コンテンツを作る中で、外部に紹介できていない自社の魅力に気づくことができました(松森様)
  • コンセプトが明確になり、気負わずに投稿ができるようになりました。以前は焦りを感じながら投稿をしていたこともありました(菅原様)
  • コンセプトを明確にするのに苦労されている事業者様も多いです。また従業員を巻き込むことが難しいこともあると聞きます(佐々木指導員)

会社組織で発信できる体制づくりについても、よくご相談をいただきます。SNSを効果的に活用できている企業の特徴として「コンセプトが決まっている」「SNS担当者がいる」「SNS上の自社に関わる情報収集ができる」「運用にかける時間と更新頻度を決めている」などが上げられます。(佐藤氏)

この他にも、SNS運用に真剣に取り組んでいるからこそ出てくる様々な悩みが上がり、佐藤氏から熱が入ったアドバイスを頂きました。


イノベブリッジたきざわでは、今後もSNS活用や人材育成に関する事業を行なってまいります。ご興味をお持ちいただけましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。